マウントゴックス事件、コインチェック事件と、ビットコイン・仮想通貨には世間を騒がせるハッキング・流出事件が多いです。

 

しかしながら、仮想通貨にあまり興味のない一般の方が覚えているのは、上記の2つだけではないでしょうか?

 

マウントゴックス事件は日本で起き、事件当時(2014年)に世界最大の取引所だったために、大きな話題になりました。

コインチェック事件も日本で起き、2018年1月現在、時価で史上最大の被害額(580億円程度)を出したために新聞をにぎわせています。

 

しかし、実はこの2つ以外にも世界中でビットコインのハッキング事件は起こっています。

今回は、一般的には有名ではないビットコイン・仮想通貨の4つのハッキング事件をご紹介していきたいと思います。

 

 時系列順に並べており、最初にご紹介するビットフロア事件は、マウントゴックス事件より先に起こった事件です。

 

ビットフロア(BitFloor)事件

ビットフロア(BitFloor)事件は2012年の9月に発生しています。

ビットフロアは日本ではなく、アメリカ合衆国のビットコイン・仮想通貨取引所です。

 

この事件において、ハッキングで奪われたビットコインの量は24,000BTCにものぼります。

現在のレートでいえば260億円程度の金額ですので、かなり大きなハッキング事件だと言えるでしょう。

 

しかしながら、このハッキングの原因は実にお粗末なものです。

 

なんと、ビットフロアはビットコイン取引に必要な暗号鍵の予備(バックアップ)をオンライン上で保管し、それが暗号化すらされていなかったとのことです。

当然ながら、このずさんな管理体制がハッカーに目を付けられてしまい、取引所のバックアップデータベースに侵入されてしまいました。

 

ビットフロアを創設したロマン・シュツルマン氏は取引所を復活させるための援助を求めたとのことです。

その後、利用者に対して、被害を受けた資産の返却(補償)を行いましたが、その甲斐なくビットフロアは2013年に閉鎖となってしまいました。

 

 取引所ビットフロアは経営難により倒産してしまったということではなく、米国の規制強化による閉鎖のようです。
このあたりは、米国は意外に仮想通貨の規制が厳しく、日本はかなり規制が緩い(世界で初めて法制化)ということを認識する必要がありますね。

 

ポロニエックス(Poloniex)事件

次も日本ではなく、アメリカ合衆国の取引所で起こった事件になります。

米国のビットコイン・仮想通貨取引所であるポロニエックス(Poloniex)が、2014年3月にハッキングの被害を受けました。

 

ハッキングを受けてしまった原因は、取引所の出金システムの脆弱性にあったと言われています。

 

ポロニエックスは世界最大級のアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)取引所として知られ、その膨大な顧客資産から、度々ハッキングの標的になっています。

恐ろしいことに、「毎日」ハッキングの対象になっているという噂すらあります。(噂の真偽は分かりません)

 

2014年のハッキングにおける被害額は非公表でしたが、創設者のブソーニ氏によれば、97BTC程度の被害だったということです。

比較的小さな被害額ですので、ユーザーに対して全額を補償したというアナウンスがポロニエックスからなされました。

 

 なお、ポロニエックスはサーバー障害、出金・送金トラブル、サポートに問い合わせても返事がない等で有名な会社になります。
ですので、当サイトの読者には口座開設をおすすめしません。私自身、ポロニエックスでの口座開設はしていませんし、その予定もありません。

 

ビットスタンプ(Bitstamp)事件

ビットスタンプ(Bitstamp)は日本でもアメリカでもなく、スロベニアの仮想通貨取引所です。

2015年1月にハッキングされてしまい、19,000BTC(現在のレートで210億円程度)ものビットコインがハッカーによって盗まれました。

 

ビットスタンプは当時世界3位の取引所であったことに加え、業務用のウォレットに侵入されてしまったため、このような大きな被害となってしまったようです。

しかしながら、今回のコインチェックがやっていなかった「コールドウォレット保管(オフライン保管)」をしていたため、被害をかなり抑えることが出来たとのこと。

 

事件直後からビットスタンプは業務を停止し、ビットコインの引き出しが一時停止されました。

しかし事件の一週間後には運営を再開し、(これも今回のコインチェックがやっていなかった)マルチシグ式で高セキュリティなウォレットに乗り換えました。

 

ビットスタンプ事件は、取引所の落ち度が小さい珍しいケースです。

しかしながら、当時世界第3位の取引所であったことと、2014年のマウントゴックス事件が記憶に新しかったことで、ビットコイン価格は暴落することになりました。

 

ビットフィネックス(Bitfinex)事件

次の事件の舞台となるビットフィネックスは、中国(香港)の取引所です。

この事件はその時点で(マウントゴックスに次ぐ)史上2番目の被害額だったこともあり大きく報じられたため、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

 

2016年8月にハッキングを受け、被害額はなんと120,000BTC(現在のレートで1300億円)と巨額でした。

 

ハッキングを受けた原因としては、ビットフィネックスおよびマルチシグウォレットである「BitGo」に存在した脆弱性(セキュリティの不備)が突かれたと言われています。

(ただし、ビットフィネックスおよびBitGoは否定しています)

 

このケースでは、経営破綻回避のため、被害に遭わなかった人の預金まで含めて被害を平準化するという強硬手段が用いられました。

ただし、その後は被害額を時間をかけて返金しています。(米ドルで償還ができるビットフィネックストークン(BFX)を発行して返却していったようです)

 

 「被害に遭わなかった人の預金まで含めて被害を平準化」というと、それほど恐ろしく聞こえないかもしれません。
しかし、今回のコインチェックのネム流出事件で例えるならば、「ネムを持っていなかった人の資産まで差し押さえて強制的に補填に利用」したわけですから、実はとても恐ろしいことをやってしまっています。

私が読者に(アルトコインの取り扱いが豊富であるにもかかわらず)海外取引所をおすすめしていないのは、こういうことを平気でやるからと言うのもあります。

 

ハッキングを受けて勢いをなくす取引所は多いですが、ビットフィネックスはその後も成長し続け、膨大なビットコインの取扱高を誇る会社へと成長を遂げています。

 

ビットコインのハッキング事件から何が学べるか?

ここまでご紹介してきたようなハッキング事件から、私たち投資家は何を学べるのでしょうか?

 

二つの分散の記事でもお話したとおり、ビットコイン・仮想通貨投資においては、取引所のリスクが甚大であることが明確に分かることだと思います。

今回の事件の原因を並べてみます。

 

  • 取引所がオンライン上に置きっぱなしにした暗号鍵がハッカーにとられた(ビットフロア事件)
  • 取引所の出金システムの脆弱性がハッカーに付け込まれた(ポロニエックス事件)
  • 特に落ち度なし(ビットスタンプ事件)
  • 取引所のマルチシグウォレットの脆弱性がハッカーに付け込まれた(ビットフィネックス事件)

 

もちろん、ハッキング事件で一番悪いのは、取引所を攻撃したハッカーです。

しかしながら、多くの事件で取引所の弱みにより、ハッカーに付け込まれていることも事実ではないでしょうか。

 

一見、落ち度がないように見えるビットスタンプ事件でさえ、セキュリティレベルをもっと上げておけばハッキングされなかった可能性はあります。

要は、ハッキングを受けるか受けないかは取引所次第と言っても過言ではありません。

 

何度も何度も同じことを申し上げていますが、取引所だけは分散しておくに限ります。

今回のコインチェックのように、(直接被害を受けなくても)資産が出金できなくなることもあります。

 

私自身、資産をいくつかの取引所に振り分けているため、相当安心してビットコイン・仮想通貨投資ができている実感があります。

大切な資産を守るためにも、少なくともビットフライヤーZaifくらいは利用しておくことをおすすめします。

 

安心・安全にビットコイン・仮想通貨投資を行うには?
俺のビットコインの投資法

ビットコイン等の仮想通貨に投資する際には、大きな2つのリスクがあります。

 

一つは取引所のリスク
2014年の「マウントゴックス事件」のように取引所が不正をしてつぶれたり、ハッキングされたりするリスクがあります。

もう一つは価格変動のリスク
ビットコインのボラティリティ(価格変動幅)はドル円の10倍とも言われます。仮想通貨は大儲けも大損もするのが特徴です。

 

これを避けるため、当サイト「俺のビットコイン」では、二つの分散をおすすめしています。

一つ目の分散は取引所の分散
国内大手取引所に分散して仮想通貨を預けることで、取引所のリスクを軽減できます。

二つ目の分散は仮想通貨の分散
ビットコインだけもつのではなく、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)にも分散して投資することで、下落リスクを軽減できる可能性があります。

 

国内大手取引所の組み合わせとしては、会社の信頼性や財務基盤の強固さ、取り扱いアルトコインの種類から「ビットフライヤー」「GMOコイン」「DMM Bitcoin」の3社をおすすめしています。

 

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